事例1A株式会社(製造業)
- 進出国:ベトナム(ホーチミン)
- 採用人数:日本人(工場長)1名、ベトナム人(工場長補佐)1名
採用企業へインタビュー
- 進出理由
- あらゆる分野でグローバル化が進み、当社としても海外進出を検討するタイミングでした。
FORVAL のベトナム進出セミナーに参加し、進出を決断しました。
- 採用のきっかけ
- 現地に開設する工場の責任者として海外での工場運営経験のある日本人の採用を検討。
その際、日本人工場長と現地採用予定のワーカーとの間のコミュニケーションを円滑に行うためには、ベトナム人の工場長補佐が必須であると判断し、日本語堪能かつ日本での仕事に対する姿勢などを理解したベトナム人の採用をあわせて検討しました。
- 人材採用において苦労された点
- 現地採用も視野に入れ、ベトナム人を探してみましたが、こちら側の希望する日本語能力に大きな開きがあり、採用するには至りませんでした。
その点、日本での生活経験が豊富なベトナム人留学生は日本語能力だけでなく日本人の考え方や生活習慣もよく理解しておりベトナム人ワーカーへの指導者として戦力になると期待しています。
- 研修期間と内容
- 本社(日本)で約半年間の技術研修を行いました。
ここでの経験は単に製品知識を習得するにとどまらず、品質のあり方、メンテナンスの重要性などに加えて日本人技術者との交流により今後の現地と日本とのやりとりを行う上での人間関係構築に大いに役立つと考えています。
- 今後採用人材に期待する事
- 1日も早く一人前の管理者になっていただき、日本やベトナムだけではなくASEAN 諸国との取引を見据えた幹部候補として期待しております。
- これから人材採用される皆様へアドバイス
- 日本人の仕事への取り組み姿勢を現地採用のワーカーに伝えるのはなかなか難しいことだと思います。
日本での生活経験の豊富な留学生を採用し、一定期間日本で仕事を覚え、そして現地に赴任をするというやり方は一見手間暇がかかるように見えますが、その人材を現地でのワーカーを指導する立場に就かせることは海外拠点の工場運営をスムーズに行うための重要ポイントのひとつだと思います。
また現地取引先との交渉などにおける通訳業務には高い日本語能力を持った人材は無くてはならない存在です。
入社スタッフへインタビュー
- 年齢:26歳
- 出身:ホーチミン
- 日本へ来た理由
- ベトナムの発展に貢献するため、日本の優れた技術を学びたいと決意し、留学することを決めました。
- 志望動機
- 日本に来た理由にもありますようにこの会社には優れた技術力があったことと、ベトナム進出の計画を知りまして、日本に来た理由にもマッチしたからです。
- 入社して良かった点
- 周りの人が皆さん優しいです。
ベトナム人の私にも日本人同様に親切に仕事を教えてくれます。
そしてベトナム進出計画にも私の意見を取り入れてくれ、現地視察にも同行させていただけており、とても仕事にやり甲斐を感じております。
- 苦労した点
- まだ苦労といえるような辛いことを感じたことがありません。
- 今後挑戦してみたい仕事
- 現地での作業員採用時に面接に同席し、良い人材を採用できるようにしたいですし、ベトナム工場の成功に役立てるよう頑張りたいです。
- 今後人材採用される企業様へ一言
- ベトナム人の私からいうのも変ですが、日本に留学しているベトナム人は皆まじめです。
ぜひまじめなベトナム人を面接してみてください。
事例2株式会社B(縫製業)
採用企業へインタビュー
- 進出国:ベトナム(ドンナイ)
- 採用人数:ベトナム人1名
- 進出理由
- 中国での縫製事業も安定し、新たな進出拠点を探しておりましたが、自社で大きな敷地を構えて独自進出するにはコストがかかりすぎてしまい、検討期間が長くなりました。
が、FORVAL よりご提案のレンタル工場での進出を知り、「これだ」と決断しました。
- 採用のきっかけ
- 現地の作業員が全員女性ということもあり、そのリーダーになるベトナム人女性を探していました。
当社のような中小企業では独自での人材採用は限界があると判断し、FORVAL グループの株式会社アイテックにご紹介をお願いしましたところ、当社の希望に沿ったベトナム人女性をご紹介いただきました。
日本での就業経験もあることから即戦力人材として期待しています。
- 人材採用において苦労された点
- 在日のベトナム人が私どものような中小企業の求人情報を目にする機会はほぼないと感じました。
「小さな会社の確かな技術」をどうベトナム人にアピールすれば良いかとても迷いました。
- 研修期間と内容
- 国内1ヶ月、中国工場で1 ヶ月それぞれ研修を行い、その後ベトナム工場の進出準備も含めベトナムへ赴任していただきました。
研修では、材料の種類からミシンの踏み方までの実践的な研修と、日本企業独特の習慣については、食事会を開催したりして覚えてもらいました。
- 今後採用人材に期待する事
- 現地で採用した女性作業員と我々会社側との間で、苦労することもあると思いますが、持ち前の明るさでベトナム工場を中国工場以上の活況な工場にしていただきたいと思います。
- これから人材採用される皆様へアドバイス
- やっぱり現地を知っていることと日本での留学や就業の経験を持っている人材を国内採用し、教育してから現地へ赴任させる方が会社側の気持ちを現地で採用した作業員へ伝えるのにとても助かっております。
入社スタッフへインタビュー
- 年齢:25歳
- 出身:ネアン
- 日本へ来た理由
- 学生時代から日本の文化に興味があり、日本語を勉強しておりましたが、勉強をするうちに日本へ行ってみたいと強く思うようになり、2006年に留学しました。
- 志望動機
- ベトナムにいる家族からも帰ってきて欲しいという相談があったことと、自社がベトナムに工場を設立するタイミングが近かったことから志望しました。
- 入社して良かった点
- 社長をはじめ社員の皆さんがとても親切です。
ベトナムの仕事も大変ですが、現地責任者として採用いただきましたのでその分頑張りたいと思います。
- 苦労した点
- 自社中国工場での研修(1ヶ月)で色々と覚えることが多く大変でしたが、親切に指導いただきましたので今思うと苦労とはいえないかも知れません。
- 今後挑戦してみたい仕事
- ベトナム工場での現地作業員のマネジメントを上手くできるようになりたいです。
日本の会社の当たり前をベトナム人作業員へわかり易く教えていきたいです。
- 今後人材採用される企業様へ一言
- 日本企業へ就職したいと思って日本に留学しているベトナム人は多数います。
現地での仕事にも役立てると思いますので、男女問わずベトナム人の採用を宜しくお願いいたします。